最近、ママ友との会話で目立ち始めた、習い事やお受験の話題。2歳になったばかりだというのに、もう!?と驚いていたが、「脳は3歳までにつくられる」なんて売り文句の本が書店に並んでいたりもして、いまだ教育方針が定まっていない私はいよいよ焦ってきた。
そんな折、小児科の待合室で遭遇したある親子。「なんでできないの!?」お受験用ドリルを手にした女の子は、鬼の形相で迫る母親に泣きベソ顔だ。「あなたのために言ってるのよ!ママ恥ずかしいでしょ!」ガミガミと一方的に響くその声に、本当にその子のためなのか疑ってしまう。
ちょうどお受験経験のある先輩ママと話す機会があったので、相談することに。彼女は有名幼稚園のお受験に成功しながらも、小学校からは自然の中でのびのびと育てるスタイルを選択し、都会を離れたそうだ。「なにが子どものためにいい選択かなんて、後になってみないとわかんないよね」と語りながら、「でも、子どものため以上に、親である私自身がどうしたいか、なのかも。実際、私はいま田舎での暮らしが幸せだし、きっかけをくれた子どもに感謝してる」と笑顔で付け加えた。ここに本質を見た気がしてハッとした。
お受験への賛否はさておき、彼女はその判断を「自分のため」だと認めている。小児科で見かけた母親のように、責任の矛先を「あなたのため」と子どもに転化していない分、清々しかった。
さぁ、どっちが早く英語を好きになれるかな?
一緒ならお勉強も楽しいね!
結局この一件を経て、私は息子にいち早く英語に触れさせよう、と考えるようになった。あくまで息子のためではなく、勉強が苦手で、中でも英語にはアレルギー(笑)を持つ私のために。息子と一緒に楽しく学べば克服できるのでは、と考えたのだ。私がやりたいからやる、その姿を見て、いつか息子自身も本当にしたいことを見つけてほしい。英語に吹き替えられたアニメ映画に目を輝かせる息子よ、ママも負けないぞ!高齢ママの密かな挑戦の行方に、乞うご期待!

PROFILE
株式会社メディプラス代表 恒吉 明美
1973年生まれ。自らの肌悩み解決のため、皮膚科勤務を経てメディプラスゲルを開発。
近年、肌と心の関係性に着目し、ストレスオフ活動(オフ活)を推進中。