最近ちょっと驚いたこと、それは保育園の集合写真に写る息子の姿だ。眉間にシワを寄せ、睨むようにカメラを見ている。たった1歳半で、こんな表情をするなんて…と驚きつつ、近頃なんでも真似するようになった息子のことだ、この表情は私の真似では!? と思い当たった。
自我が芽生えはじめ、駄々をこねる息子をつい険しい顔で叱ることも増えた。親として必死に躾けているつもりだったのに、まさかそんな顔を丸々コピーされるなんて!「学ぶは真似ぶ」と言うが、言葉のわからない幼児期には怖い表情で叱るより、やってみせた方がいいのかもしれない。
その証拠に、最近の息子は遊んだおもちゃを片付けたり、開けっ放しのドアをきちんと閉めたりしている。恥ずかしながら私の苦手分野であり、もちろんそんな風に躾けた覚えもない。きっと保育士さんの姿を自然に真似て、そしてそれを褒められることが嬉しくて、いつのまにか体得していったのだろう。うーん、なんという好循環。
今では感心を通り越して、私の方が息子を真似するようになってきた。出したら出しっぱなしのだらしない私だが、彼をみて「変わりたい!一緒に成長したい!」という気持ちに火がついたのだ。46年生きてきた私だが、たかだか1歳そこらの息子に教わる、その効果は絶大だ。
上を向けば、
気持ちのいい青空!
まだまだ真っ白な息子に、大人だっていつまでも成長できるという姿を見せてあげたい。そしていつか息子が、こんな母親を真似したいと思ってくれたなら、親としての教育が1つ成功したと言えるかもしれない。
次の集合写真には息子はどんな顔をして写っているんだろう? 晴れ晴れとした笑顔で写っていることを期待しながら、今日も1日、上を向いて歩いていこう。

PROFILE
株式会社メディプラス代表取締役 社長 恒吉 明美
1973年生まれ。自らの肌悩み解決のため、皮膚科勤務を経てメディプラスゲルを開発。
近年、肌と心の関係性に着目し、ストレスオフ活動(オフ活)を推進中。