|今号のお悩み|
冷え性で、この時期うまく眠れません。
冬場はなかなか寝つけません。お風呂に入っても寝る頃には手足が冷たくなってしまって…。
何かよいアドバイスはありませんか?
(かおり様 41歳)
体温をうまくコントロールして入眠しやすい状態に
気温の低下で体の外側から冷えるのはもちろん、暖房設備の整った現代では、冬でも冷たいものを摂取するので胃や腸からも冷えが生じやすくなっています。そのほか、心理的なストレスや運動不足による筋肉低下で血の巡りが滞り、冷えやむくみにつながることも。体の冷えは、睡眠に深く影響します。一般的に深部体温(体の中心部の体温)が下がると眠気が起こりやすくなりますが、そのためにはいったん、体温を上げ、熱を放出させることが必要。寝る際に手足が冷えていると、熱放出がうまくいかず入眠困難につながるので、手足を冷やさない工夫をしましょう(次ページ参照)。また、室温は低いほうが安眠を得られます。暖房の使い過ぎに注意し、温度を低めにしましょう。人間は、6時間未満の睡眠が5日間続いただけでも、考え方が悲観的になり不安が高まるといわれています。冬を元気に過ごすためにも、冷え対策をして快眠を!
12・1月のプチストレスを乗り切るには!
適度に日光を感じましょう
日光を浴びることで人は体内時計・睡眠覚醒リズムを整えています。日照時間が少なくなる冬場は、不眠や鬱が多くなりやすい季節。朝、起きたらすぐにカーテンを開ける、日中に散歩をするなど、なるべく太陽の光を感じられる生活を心がけましょう。
心地よい眠りを誘う足浴
寝床につく約1時間前に38〜40℃のお湯に20分ほど足を浸けると、熱の放出が増え、その反動で深部体温が下がって眠りやすくなります。もちろん、入浴するのでも構いませんが、この時間に全身を温めすぎると深部体温が下がりにくくなり、入眠のタイミングがずれるので注意してください。
足の冷えには緩めの靴下を
足裏での体温調節を妨げないよう、基本的には靴下を履かずに寝る方がおすすめです。でも、足先が冷えて眠れない場合には、締めつけない緩い靴下で、吸水性・通気性に優れた素材のものを履きましょう。